ディレイラーを調整する。

ディレイラー調整と言うと、何だか難しいイメージがあるかも知れませんが、実際にやってみると、素人でも全くできないメンテナンスではないと思います。

シマノのコンポを使用しているなら、やり方はホームページに載っているマニュアルを参考にします。

このマニュアル通りに調整すれば、基本的なセッティングを出すことが出来ます。

個人的な感覚もあるので、ベストセッティングとは言えませんが、そこから調整していくのもメンテナンスの醍醐味ではあります。

必要なものは、インターネット環境と2mmのアーレンキーだけです。

ここでは、自分が使っているR8000シリーズのULTEGRAの調整方法を、説明させていただきます。


まずはシマノのHPへアクセス



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サポート情報 から リペアパーツ展開図&取扱い説明書 をクリック

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調整したいパーツを検索します。自分はシリーズから検索しています。

スクリーンショット (27).png

自分が使っている、リアディレイラー RD-R8000 があります。

あとはマニュアル通りにリアディレイラーを調整してみましょう。

ディレイラー調整の手順としては、リアディレイラーから先に調整します。

フロントディレイラーを調整する際に、リアディレイラーを動かすので、リアディレイラーが調整できていないと上手くありませんので。

マニュアルのストローク調整というところを参照します。

トップギアからローギアまでの、リアディレイラーの可動範囲を調整するわけですね。

これを調整してしまえば、その間のギアはシマノの技術力と精度により、問題なく変速するわけです。

ではトップ側から

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最小スプロケット外側の面とガイドプーリーが一直線になるように、トップ側調整ボルトを回して調整します。

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マニュアルのような位置に来るように、写真の2mmのアーレンキーが刺さっているボルトで調整します。

トップ側はスプロケットの中心ではなく、やや右側に合わせるため、位置関係がちょっと掴みにくいんですよね。

リアディレイラーの調整では、チェーンを外せる環境にあるなら外してしまった方が、格段に調整しやすくなります。

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上の写真はクロスバイクに付いているティアグラのリアディレイラーですが、ミッシングリンクというチェーン継手を使っているので、チェーンが簡単に取り外せます。

シマノにも同様の継手はあって、実際に使っているのですが、再利用出来ないので外したくないのです。

次はロー側です。

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ロー側調整ボルトは、トップ側調整ボルトの斜め右下にある、同じような小さなボルトです。

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最大スプロケットとガイドプーリーが一直線になるように、アーレンキーが刺さっているボルトで調整します。

ロー側もチェーンが無い方が合わせやすいです。

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これでリアディレイラーの調整が出来ました。



チェーンを外していたら、チェーンを掛けてフロントディレイラーの調整に入りましょう。

シマノのHPからフロントディレイラーのマニュアルを参照します。

まずはケーブルの張りを調整します。

スクリーンショット (23).png

マニュアルは、かなり精巧なイラストなので分かりやすいですが、実物だと下の写真のような感じです。

IMG_6210.JPG

ケーブルの張りを調整するには、フロントディレイラーをアウター側に上げた状態から、手前のレバーで一つ落とした状態にします。

つまり、フロントがアウターを使用している時に、リアがローギアの際、音鳴りしないようにする位置ですね。

この位置で、この二つのラインが合うように、アーレンキーが刺さっている小さい調整ねじ(ホーローセット)で調整します。

アウターストッパーが付いているバイクなら、そちらでも調整できます。


次にトップ側を調整します。

スクリーンショット (25).png

ギアの位置をマニュアルのように、フロントを大きいチェーンリング、リアを最大スプロケットに合わせます。

なんとなく、リアも最小スプロケットに合わせたいところですが、ここは最大スプロケットです。

そしてフロントディレイラーの位置は、ケーブルの張りを調整した時と同じ、一段下げた位置です。

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調整は、写真の二つ並んだネジ(ホーローセット)の右側で行います。

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フロントディレイラーの銀色の内側の面と、チェーンの隙間を0~0.5mmにします。

0mmっていうのが良く分からないですが、自分は接した状態から、微妙に離しておく感じにしています。


次にロー側の調整です。

スクリーンショット (26).png

ギアの位置は、フロントを小さいチェーンリング、リアを最大スプロケットに合わせます。

フロントのディレイラーの位置は一番左の位置で、一つ上げてはいけません。ややこしいですね。笑

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調整は写真でアーレンキーが刺さっている、左側にあるネジで調整します。

IMG_6215.JPG

このねじで、フロントディレイラーのスキッドプレート(樹脂の部分)とチェーンの隙間を0~0.5mmにします。

これで、フロントディレイラー、リアディレイラーとも可動域の調整が出来ました。


けれども、変速にはケーブルの張りが重要なポイントになります。

ケーブルが緩いと、フロントはアウターに上がらず、リアは最小スプロケットから次のギアに上がりません。

ケーブルが張りすぎているとフロントはアウターに、リアは最大スプロケットにSTIを操作することが出来ません。

一度調整したものが、そこまで大幅に狂うことは無いと思いますが、大げさに言うと上記の様になります。

フロントディレイラーはケーブルの張りを、機械的に調整する手順がありました。

リアディレイラーは、少し感覚的な調整方法になります。

まず、リアが最小スプロケットから次のギアに上がらない場合、ケーブルが緩すぎるのでケーブルを引っ張って止め直します。

調整はここからです。

リアディレイラーのマニュアルのSISの調整と言うところを参照します。

スクリーンショット (32).png

自転車をメンテナンススタンドに設置します。

リアディレイラーを変速して、2番目に小さいスプロケットに合わせます。

左手でペダルを回しながら、右手でSTIを操作し、3番目に小さいスプロケットに上げようとしたときに、遊び分の操作でガチャガチャ音が鳴る所が、ベストセッティングです。

遊び分とはノッチがかかる前の、ちょっとだけレバーを内側に傾けた状態です。

もし、遊び分だけでギアが変わってしまったら、ケーブルが張りすぎなので、以下のように調整します。

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もし、レバーを遊び分操作しても、チェーンがガチャガチャ言わなければ、ケーブルが緩いので以下のように調整します。

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下の写真のような、アウターストッパーが付いているバイクなら、フロント、リアとも、ここでケーブルの張りを調整することが出来ます。

ケーブル内蔵型のフレームには、これが付いていないのですが、これは便利な機構です。

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これで、リアディレイラーのケーブルの張りも調整が出来ました。


これでディレイラーの調整は済んだのですが、リアディレイラーにはもう一つ、エンドアジャストボルトという調整ボルトがあります。

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これは、ガイドプーリーとスプロケットの間隔を、調整するボルトになります。

ガイドプーリーとスプロケットが近すぎたらギアに干渉しますし、離れすぎてると変速性能が落ちるでしょう。

ただ、ここの調整は組み付け時に重要となるので、調整だけなら確認程度に行うだけで良いかと思います。


実際のところ、一度ベストに調整したものが、通常の走行でそうそうズレることは無いと思うので、変速の不調のほとんどはケーブルの伸びが原因じゃないかと思います。


自転車を調整する際に最も重要と思われるのは、マニュアルを読むことです。

自転車の機構は精密、かつ複雑なので、闇雲に調整ボルトをいじっても、調整することは出来ません。

あとは、自分のような素人がいじる場合と、プロの自転車屋さんがセッティングする場合とでは、根本的な調整の考え方が違うことがありますので、信頼できる自転車屋さんの意見を参考にしていただいた方が良いと思います。

それでも、自転車乗りとして、自転車の構造や調整が分かっていた方が、トラブルシューティングに役立つと思いますし、そもそも自転車をいじること自体が楽しい作業だと思いますので、ご興味がある方に参考にしていただけたらと思います。

また、自分なりに考えて記事にしたつもりですが、内容におかしなところがありましたら、ご指摘いただけると幸いです。


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